鳥取県制作「あいサポート まず、知ることからはじめましょう 障害のこと」
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視覚障がい
- 横断歩道を渡るときなど、困っていたら、突然、体にふれず、できるだけ前から声を掛けてください。
- 障がいのある方のペースに合わせてゆっくり歩きましょう。
- 「こちら、あちら」などの指示語では伝わりません。「時計で3時の方向」など、具体的に説明しましょう。
- 盲導犬を見かけたら、声をかけない。体にふれない。勝手に食物や、水を与えない。そばで騒いだりしない。
聴覚・言語障がい
- 耳が全く聞こえない「ろうあ」、聞き取りづらい「難聴」、病気や事故が原因で途中で聴こえなくなった「中途失聴」、言語機能障がいと音声機能障がいに分かれる「言語障がい」があります。
- 周囲のひとに、気づいてもらえない。コミュニケーションの方法を間違われる。危険を察知する能力低い。音声で、周囲の状況判断ができない。ことなどに困っています。
- 手話、口話、筆談など、まずコミュニケーションの方法を確認してください。
- 筆談やジェスチャーで、根気よく、丁寧にあきらめずにコミュニケーションを取ってください。
盲ろう
- 聴覚障がいと、視覚障がいが重複した重度の障がいで、コミュニケーションや社会生活が困難な障がいです。
- 手のひらに文字を書いたり、触手話、指点字などでコミュニケーションを取ります。
- ヘレンケラーは全盲ろうでしたが、世界各地をまわり、身体障がい者の教育・福祉につくしました。
肢体不自由
- 手足の感覚がなくなり、動かなくなる。体温調節が困難になる「脊髄損傷」。
- 言葉の障がいに加え、顔や手足が、自分の思いどおりに動かないため、意思が伝わりにくい「脳性麻痺」。
- 筋肉が萎縮し、その機能を失っていく病気で、全身筋肉の萎縮変性が進行し、やがて、重度身体障がいになる「筋ジストロフィー」。
- さりげなく声をかける。どんな手助けが必要かを聞く。望まれる方法で、対応する。おなじ目の高さで話す。といった配慮が望まれます。
内部障がい
- 心臓機能、肝臓機能、腎臓機能、HIVによる免疫機能、呼吸器機能、小腸機能、ぼうこう・直腸機能の7つの機能障がいがあります。
- 外見からはわかりませんが、優先座席の使用を理解してください。
- ぼうこう・直腸機能障がいで人口肛門・人口ぼうこうをつけている人が全国に約17万人いて、オストミートイレという専用トイレが必要です。
重症心身障がい
- ほとんど寝たままで、思うように手足が動かせないので、移動や寝がえりは困難です。
- 移動はストレッチャーを使っています。
- 食事も自力ではできないので、鼻からのチューブを使って栄養をとっています。
- 気管切開手術を受けると、声を失うので、コミュニケーションが難しくなります。
知的障がい
- ことばを使う、記憶する、抽象的なことを考えるのが苦手です。
- コミュニケーションがうまくおtれないときは、自分の思いだけを一方的に話す。独り言を言ったり、同じ言葉を繰り返す傾向があります。
- 赤信号なのに道路を渡る。車が来ても避けようとしない。遮断機が下りていても道路に入る。知らない人についていくなど、危険なのに、助けを求めることができないときは、やさしく声をかけ、危険であることを知らせてください。
- 通行人を無表情で見ている。ひとつのことにこだわる。ぴょんぴょん跳ねたり、体をゆすったるするなど、誤解されやすい行動をとるときは、まずは見守ってください。危ないっ思ったら、自分一人で無理をせう、まわりの人に協力を求めてください。
- 環境や状況の変化に対応できず、パニックを起こしているときは、落ち着ける場所があれば、そちらに案内してください。時間がたてば落ち着きを取り戻すことが多いです。
自閉症・発達障がい
- 注意欠陥多動性障がい(AD/HD)の特徴は、不注意、多動性、衝動性です。
- 学習障害(LD)の特徴は、全般的な知的発達に遅れはないのに、「読み書き」「計算」などにいちじるしい困難があります。
- 広汎性発達障がい(自閉症・アスペルガー症候群)の特徴は、コミュニケーション障がい、対人関係・社会性の障がい、パターン化した行動・こだわりです。
精神障がい
- 統合失聴症などの精神疾患では、厳格、妄想、イライラ感、不眠などが見られますが、薬物療法や環境を変えることで改善していきます。
- 症状の経過の中で、自発性がない、集中力や持続力の低下、人間関係への不安・緊張がみられることがありますが、これらは精神障がいの特徴で、決してなまけているとか、意思が弱いということではありません。
- あまり無理をさせず、声がけなどもしてください。ゆっくり休養をとることが必要なケースもあります。早めに医師に相談しましょう。
依存症
- 依存症は病気ですが、まだまだ個人の問題とされ、治療に対する周囲の理解を得られない場合が多いです。
- ちょっとした興味やきっかけで、誰もがなりうる病気なのです。本人の意思の力だけでは、依存を断ち切ることは難しく、家族や周辺の人が、依存症について正しく理解し、かかわることが必要です。
- 本人が「このままの生活を続けていては、人生がどうにもならなくなってしまう!」ということをみとめることが出発点です。
てんかん
- 日本に約100万人いるといわれており、差別・誤解・偏見を受けやすい病気です。
- 現在の治療で約8割の患者さんはてんかん発作が抑制されます。
- 発作が起こったら、とがったものなど危ないものをとおざける。全身にけいれんがある場合は頭の下にやわらかい物を敷き、危険を避けることが必要です。
- 口のなかにモノを入れる。けいれんを止めようと体を抑える。意識をもどそうと刺激することは絶対にやってはいけません。
- ほとんどの発作は1分から数分たてば自然にとまります。すぐに救急車を呼ぶ必要はほとんどありませんが、けいれんがおさまっても、数分間は意識がなかったり、もうろうとした状態が見られることがあり、意識がはっきりするまで見守っていることが重要です。
高次脳機能障がい
- 一次脳のさまざまな情報をたがいに伝えあう高度な働きをする高次脳の障がいで、交通事故などの頭部外傷や、脳出血・脳梗塞などの脳血管疾患により、この部分に損傷を受けると、言語障がい、記憶障がい、注意障がいなどのさまざまな症状がみらることがあります。
- 外見ではわからないだけでなく、本人自身も自分の障がいを十分に認識できないことがあります。
- ゆっくりと、具体的に伝える。気分転換をうながす。手順や、ことばを簡単にといった配慮が必要です、本人の生活や人生観を尊重し、今までとかわらない関係を持つことが大切です。