ベビーカー優先車両導入に関する要望書

首都圏鉄道12社代表者あて

ベビーカー優先車両導入に関する要望書

貴社の昼間の時間帯の車両編成すべてにおいて、1両のベビーカー優先車両を導入されることを要望します。


2017年3月18日
                   ASSYstar’s Projectあすぷろ実行委員会
                            委員長 上坂洋文
                   東京都江東区有明1-4-11-425
          

私どもはできないとあきらめている人、困難を抱える人々をアシストするアシスターを日本中に増やしていくプロジェクト(ASSYstar's Project)を運営する団体です。
2016年4月13日に発足以来、赤ちゃん子育て、こども応援などの分野を設け、それぞれに実行委員を置き、ホームページ、フェイスブックページの展開を含むPR活動を行っています。実行委員の数は現在45名となっています。

日本では少子化対策として、赤ちゃんを連れた親子が気軽に外出できる環境づくりが求められています。しかし、欧米ではあたりまえとなっている社会の理解が、日本では不十分な状況にあります。特に混雑した車両の中では、他の乗客の冷たい視線に合い、乗車を控えざるを得ない風潮にあります。

こうした風潮を変えるには時間がかかります。かといって、それを待っているのでは少子化対策は進みません。
国は車いすやベビーカーを優先的におけるスペースを有する車両を広げる方針です。しかし、車いすの乗客とベビーカーの乗客には、その数に格段の開きがあります。すでにベビーカーが置かれていると、その車両には乗車できません。

確実にベビーカーで乗車できる環境の整備が必要ではないでしょうか。
ベビーカー優先車両を設ければ、1両に10台程度は十分に乗車できます。
ベビーカーに手をかけて、座席に座ることができるのです。ベビーカー以外に幼児を連れていても対
応できます。友達のママ同士が一緒に乗車することができるメリットがあります。
何より、他の乗客の冷たい視線に合う心配がありません。

通勤時に女性専用車両を設けている場合には、その車両を昼間、ベビーカー優先車両として活用されてはいかがでしょうか。
貴社がベビーカー優先車両を導入することには、不動産開発においても、子育てにやさしい沿線としてアピールすることができます。
ご検討いただきますよう、よろしくお願いします。最大限の協力をさせていただきます。

お問い合わせ先:ASSYstar’s Project あすぷろ実行委員会 
        担当理事 三次由梨香        
        (赤ちゃん子育て中の江東区区議会議員)
mitsugi@3next.co.jp
080-3213-1333
ホームページのアドレス:http://www.assystarsproject.net/









以下、ASSYstar's Projectの提唱者である中岡亜希さんからのメッセージです。

ASSYstar's Project(アシスターズプロジェクト)は民間主導のソーシャルプロジェクトです。
怪我、病気、加齢、子育てなど、人はいつか生活の不自由を経験します。
そんな時に自らの力だけではなく周りの人のアシストが必要になります。
私は日本航空のCAとして世界中を飛び回っていた25歳の時突然、治療法・治療薬がない難病だと医師から告知されました。
体の自由が利かなくなっていく病気の進行の中で『不自由な体になっても、心まで不自由にはなりたくない。』と心に誓いました。
それから、車椅子で海外調査活動をする中で、困っている人がいると、大人はもちろん子どもやお年寄りまで、誰もが、誰かのアシストをごく自然に行う様を見て、日本の社会との差に驚きました。

何かに困っている時、整備された便利な物質的な環境だけでは人生を楽しむ選択肢は少なくなります。
まずは、多様な人々が共に人生を楽しむという世界標準の価値観をもっと日本に広め、それを人の手で実現できる社会環境を創造するこの事業を推進してゆきたい。

私はもう、機上で皆さんの旅のお供をすることは叶いません。
それでも、『きっと誰かの翼になれるはず。わたしの手も、そして、あなたの手も。』
できないとあきらめている人、困難を抱える人々をアシストするヒト、場所、モノを日本中に増やしたい、それが我々の目指すところです。 

中岡亜希さんに関するお問い合わせは、当実行委員会監事 藤田然まで
                      fujita-zen@fujimikogen-resort.co.jp